学資保険の見直しは必要?岡山のFPが教える教育費の考え方
投稿日:2026.07.15
2026年4月から高校授業料の無償化が広がったというニュースを見て、「うちの学資保険、もう見直してもいいのかな」と感じた方も多いのではないでしょうか。
「制度が変わったから、教育費の準備額を減らしてもいいのかな」「学資保険を解約してNISAに乗り換えるべきか迷っている」、そんな悩みを抱えていませんか?
教育費を取り巻く制度は目まぐるしく変化しており、何が自分の家庭に当てはまるのか分かりにくいのが実情です。情報を整理しないまま判断すると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。
この記事では、岡山のファイナンシャルプランナー(FP)が、昨今の教育費事情をふまえながら、学資保険を見直すべきかどうかの考え方を分かりやすく解説します。
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高校無償化で学資保険は見直すべき?

2026年4月の制度変更は、学資保険の見直しを考えるきっかけとして注目されています。ただし、「無償化されたから保険は不要」と単純に判断するのは早計かもしれません。
ここでは、無償化制度の中身と、学資保険との関係を整理していきます。
2026年4月からの高校授業料無償化の中身
令和8年度(2026年4月1日)から、高等学校等就学支援金の新制度では所得制限がなくなり、年収に関わらず支援を受けられる仕組みになっています。
私立高校等の支給上限額は年45万7,200円、公立高校等は年11万8,800円とされており、世帯年収を問わず支援を受けられる仕組みです。
これまで所得制限によって支援を受けられなかった世帯にとっても、授業料の負担が軽くなりやすい制度といえます。「うちは対象外だった」という方も、改めて該当するか確認しておくと安心です。
ニュースで見聞きした内容を、自分の家庭に当てはめて確認することが、まず大切なポイントです。
無償化されても残る「学校教育費」の負担
無償化の対象はあくまで「授業料」であり、学校にかかる費用すべてが軽くなるわけではありません。入学金や制服代、教材費といった「学校教育費」は、引き続き自己負担となります。
特に私立高校では、入学時にまとまった費用が必要になるケースが多く見られます。授業料の負担が軽くなった分、油断して準備を後回しにすると、入学のタイミングで慌てることになりかねません。
「無償化=教育費がすべて不要」ではない点を理解しておくことが前提です。
制度変更を機に保障内容を確認するべき理由
制度が変わったこのタイミングは、加入している学資保険の保障内容を見直す良い機会といえます。加入当初と現在とでは、子どもの進路の希望や家計の状況が変わっていることも珍しくありません。
例えば、当初は公立進学を想定していたものの、現在は私立進学も視野に入れているという家庭もあるでしょう。保障内容が今のライフプランに合っているかどうか、一度確認しておくとスムーズです。
制度変更のニュースをきっかけに、学資保険の契約内容を一度確認してみるのがおすすめです。
今の学資保険で将来の学費は足りる?

学資保険に加入したときに想定していた学費と、実際にかかる学費との間にズレが生じているケースも見受けられます。
ここでは、その背景を3つの視点から見ていきます。
学習費は年々増えている
文部科学省の調査によると、年間の学習費総額は公立中学校で542,450円、私立中学校で1,560,359円、公立高等学校(全日制)で596,954円、私立高等学校(全日制)で1,179,261円となっており、私立中学校は公立中学校の約2.9倍の費用がかかる計算です。
出典:文部科学省 令和5年度子供の学習費調査_結果のポイント
「公立なら安心」と思われがちですが、公立中学校の学習費542,450円のうち、塾や習い事などの学校外活動費が356,018円を占め、学校教育費の150,761円を上回っています。公立であっても、学校外でかかる費用が家計を圧迫しやすいケースがあるのです。
一方、私立中学校・高校では学校教育費が総額の7割以上を占めており、公立は「学校外活動費」、私立は「学校教育費」とそれぞれ異なる部分に負担が集中しやすい傾向があります。
塾代や習い事の費用は、高校無償化などの公的支援の対象にはなりません。「無償化されたから安心」ではなく、こうした「隠れた出費」にも目を向けておくことが、教育費を考えるうえでの前提になります。
固定金利の学資保険とインフレのズレ
学資保険の多くは、契約時に決めた予定利率で将来の受取額が固定される仕組みです。一方で、物価が上昇し続けると、同じ金額でも将来購入できるものの量は少なくなりやすくなります。
数年前・十数年前に加入した学資保険の場合、当時の予定利率では、将来の学費の伸びに追いつかない可能性があります。受取額が「契約時には十分だったはずなのに、いざ使うときには物足りない」という状況も起こり得るのです。
固定金利という安心感の裏に、インフレへの備えが手薄になりやすい側面があることに注意が必要です。
手取りが減る中での保険料負担の重さ
今後、子ども・子育て支援金制度などにより家計負担の変化が見込まれるため、毎月の固定費を見直しておくことも大切です。
そうした中で、毎月の学資保険料が家計を圧迫していると感じる方も少なくありません。「保険料がきつい」と感じたとき、すぐに解約という選択をしてしまうと、元本割れにつながるケースがあるため避けたいところです。
負担を感じた場合は、解約以外の選択肢を検討することがポイントになります。
学資保険の保障内容や見直し方法について詳しく知りたい方は、お金の専門家であるLcd.encore(エルシーディーアンコール)のFPに相談してみませんか?
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学資保険を見直すときはどうすればいい?

学資保険を見直す際、「解約」だけが選択肢ではありません。家計全体を見渡しながら、いくつかの方法を組み合わせることが可能です。
ここでは、見直しの具体的な考え方を紹介します。
解約ではなく「払済保険」という選択肢
保険料の負担が重いと感じても、すぐに解約するのではなく「払済保険」への変更という方法があります。これは、それ以降の保険料の払い込みをストップしながら、それまでの積立を活かして保障を継続できる仕組みです。
解約してしまうと、契約期間によっては払い込んだ保険料より受取額が少なくなる「元本割れ」が起こることがあります。払済保険であれば、保障を残しながら毎月の負担だけを軽くできる場合があり、家計の見直し策として検討する価値があるといえます。
「解約しかない」と思い込まず、保険会社に相談してみることをおすすめします。
医療保険は岡山市の助成制度を活用して見直す
学資保険の負担を考えるとき、見落としがちなのが子どもの医療保険です。実は岡山市にお住まいの場合、「子ども医療費助成制度」によって、すでに手厚いサポートを受けられる仕組みが整っています。
岡山市に住所があり健康保険に加入している子どもは、通院・入院ともに高校生等まで医療費の助成対象となり、所得制限もありません。中学生・高校生等の医療費は通院・入院ともに1割負担で、通院については月44,400円の自己負担上限が設けられています。
このような公的な助成があることを踏まえると、民間の医療保険は、公的助成でカバーされる範囲を確認したうえで、保障内容を見直せるケースがあります。医療保険の保障内容を少しスリムにして、その分を学資保険の支払いやNISAの積立に回すという選択も検討の余地があるでしょう。
「子どもの医療保険はしっかり入っていないと不安」という思い込みを一度見直してみることが、家計全体のバランスを整える近道になるかもしれません。
学資保険とNISAの役割を分けて考える
近年、「学資保険を解約してNISAに一本化する」という意見も見られますが、それぞれの特徴を理解したうえで判断することが大切です。
学資保険は、契約時に決めた金額を計画的に準備できる「守り」の性質を持っています。一方でNISAは、運用成果によって増減する「攻め」の性質があり、インフレへの対応力がある反面、受け取り時期によっては元本を下回るリスクも考えられます。
入学金など確実性を求める部分は学資保険で準備し、大学後半の学費や将来の仕送りなど、使う時期まで余裕がある資金は、NISAで準備する方法も選択肢になります。
岡山ならではの進学費用も視野に入れる
岡山県では、県外進学にともなう仕送りや住居費、通学・帰省の交通費なども視野に入れておきたいところです。
県外の大学に進学する場合、家賃や生活費として年間で高額な仕送りが発生するケースも見られます。また、通学や帰省の際の交通費、場合によっては車の購入費用も家計に影響を与えることがあります。
「授業料が無償化されたから安心」ではなく、岡山ならではの進学にともなう支出も含めて、教育費全体を考えておくことが準備の基本です。
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2026年の高校無償化により授業料の負担は軽くなりやすい一方、入学金や学校外活動費、インフレによる学費の伸びなど、見落としやすい支出は依然として存在します。
学資保険を見直す際は、解約だけでなく払済保険への変更や、NISAとの役割分担といった選択肢も含めて検討するのがおすすめです。
Lcd.encore(エルシーディーアンコール)には、岡山で暮らす皆さまの教育費の悩みに寄り添うファイナンシャルプランナーが在籍しています。学資保険・NISA・公的制度を含め、ご家庭それぞれの状況に合わせた見直しの考え方を一緒に整理します。
「うちの学資保険、続けるべきか見直すべきか分からない」「NISAとの組み合わせ方を知りたい」という方は、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。
教育費の見通しが立つことで、子どもの将来に向けて、より前向きな気持ちで準備を進められるようになるはずです。
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